隣の解体工事
当社の新宿の事務所の隣の家屋で解体工事が始まった。アパートか何かに建て替わるようだ。ある日突然、地響きのような騒音がはじまって、客先と電話もできない状態になったから、さすがにクレームを入れた。当社で手掛けるプロジェクトでも解体工事などもやるから、多少音が出ることの仕方なさは分かっているつもりだったが、その解体作業を上から見ていると、手作業で大きな機械(ブレーカー)を職人が担いで、何人かでドガドガやっているのをみて、やり方がおかしいということがすぐに分かった。手作業でやっていたら何日かかるか分かったものではない。この騒音が何日も続いたいのではかなわない。 電話を入れると、すぐに工事の担当者がやってきた。道路が狭いという事情も分かるが、早く重機を投入して一気に片づけるような計画をしてくれと頼んでみたら、それ以降、進め方を変えてくれて、ストレスなく解体工事を終えることができた。それにしても、日本の解体工事の見事なことは、いつも感心させられる。街中でも、解体工事のお知らせが出たかと思うと、あっという間に前の風景を忘れさせるくらい跡形もなくきれいさっぱり解体してくれる。あの赤坂プリンスの解体工事でも、日本のその技術力を存分に見せつけた。ストック活用のノウハウはまだたいしたことはないが、解体工事だけは立派な日本である。
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