小さい頃に住んでいた家を賃貸住宅に建替え PART1 【企画編】

父親から引き継いだ家に久しぶりに戻ってきて、しばらく一人で住んでいた。やはり古い家は冬は寒い、夏は暑いという問題があって、快適とは言い難 い。リフォームをして時代に合わせて性能アップするなどの改修をするという手段もある。また、土地と建物を売り払ってしまい
、その現金で別の家かマンショ ンを買うという選択肢もある。環境の良さと人気の駅で、買い手はすぐに現れるという。しかし、せっかく譲り受けた土地なのだから、何か自分でやってみたい という思いがあった。調べると、建替えをする場合は、今よりも少し大きな建物を建てられるということだった。賃貸にすれば、将来にわたる収入源となる。何 部屋か作って、ひとつに自分が住んでもいい。どうせなら、面白い建物にしたい。快適性など、じっくり考えこまれた造りにしたい。そんな時、それを実現でき る建築家と出会うことができ、設計を依頼することにした。


要望をひと通り伝えたあと、何日かして模型での案が出てきた。3階建てになることから、建物形状のパターンがたくさんあるのだという。

そんな中から、この案に決まった。真ん中のブロックが中を浮いている不思議な形だ。これで3世帯のユニットになっている。GOサインだ。

惜しみつつ、前の建物は解体となり、まっさらな土地となった。思ったよりも広い。

まずは、地盤調査で地面の「固さ」を計り、建物基礎の設計に反映させる。

設計がまとまり、建築業者を選定し、めでたく地鎮祭との運びとなった。(実はここまでの道のりが大変だった)