歴史的な建物や街並みをとことん愛する~中村彝アトリエ保存の経緯研究


新宿区下落合」という住所は、山手線目白駅の西側、目白通りと新目白通りの間に広がる住宅街で、坂や階段が随所にあり、周辺よりもちょっとした高台になっている。おとめ山公園に行けば、この辺りの地形の起伏をすぐに実感できる。公園には池があり、せせらぎがあり、都心とは思えない山奥のような静けさがある。通りから入り込むとすぐに急な坂道となる。公園以外でも緑が多いのは、かつてのお屋敷の名残だが、今は少しずつマンションなどに建て替わっている。古くて風情のある明治から大正、昭和初期に建てられた個人邸が随所に残っていて、これも徐々に減ってきているようだ。 この周辺を、近代建築写真を収集しながら情報発信をする有志の集まりや「たてもの応援団」のメンバーと一緒に歩き回った。中でも、目白ヶ丘教会と中村彝(つね)アトリエ記念館をじっくり観た。その後は、三岸アトリエの場所を借りて建物保存をテーマに議論を交わした。メンバーは、歴史ある古い建物を愛し、それらをその姿のまま後世に残していくことに情熱を注いで活動をされている方々ばかりだ。議論では、中村アトリエを所有管理する役所の対応の不十分さが指摘された。その背景には、古い建物を安全に保存することの技術的な難しさとそれに対する正しい知識、理解の不足があり、引いては人材不足が挙げられる。実は、保存再生の技術はすでに確立されてきているし、その人材も徐々に厚みを増してきている。今、民間ではリノベーションプロジェクトが活発に行われている。しかし、行政の施設に関しては、別の論理もあるのだろう。新宿区は、この建物と土地とを数億円で買い取り、改修・増築をして、今は無料で公開している。税金を投下して採算性を顧みずに行う事業だから、確かに民間のプロジェクトとは異なる考え方になるのかもしれない。共に一長一短があるだろう。 それでも、このように議論され、保存運動を広げる方々の熱心な活動があってこそ、行政などが動き、古い建物が残されているのも事実だ。一方で、力およばず、あっさり建替えられてしまう建物も後を絶たない。さらに言えば、議論されることもなく消えていく建物がさらにたくさんある。壊そうが残そうがそれはオーナーの勝手だろうという理屈もある。そこにはお金がからむし、利権や血縁関係の悩みもあり、法的な制約もある。その困難さを考えると、逃げ出したくもなるが、それでも「やらなければ」という共通の思いがこういう人々の中に存在する。これはただの趣味でやっているのではないな、と思う。 中野たてもの応援団 http://nakanotatemono.blog.fc2.com/ 杉並たてもの応援団 http://suginamitatemono.sakura.ne.jp/ 「わたしの落合町誌」 落合道人 Ochiai-Dojin http://chinchiko.blog.so-net.ne.jp/ 中村彝(つね)アトリエ保存会 http://tsune-atelier.blog.so-net.ne.jp/

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どうすればいいのか分からない

自宅や賃貸アパート、ビルなど建物(不動産)もはじめの頃は問題があまりなかったものの、年が経つごとに次第に悩みが多かれ少なかれ生じてきます。気が付くと問題が山積みになっているというようなこともしばしば見受けられます。特に古い建物になればなるほど、そういった傾向が目立ってきます。

古い建物に共通する問題

  • 経年劣化による不具合の問題

  ……漏水、設備故障、ひび割れ、傾きなど

  • 建てた(買った)時からの時代の変化によるミスマッチ

  ……家族構成・勤務先・収入等の変化、時代遅れの設備・耐震・断熱性能など

  • 建物とともにオーナーも歳をとることでの問題

  ……定年退職、気力の低下、親の相続、自分の相続

ある築年数でこれらの問題が一度に押し寄せるため、「どこから手をつけていいのか分からない」という状況に陥りがちです。しかし、複雑に見えることでも冷静に整理すれば、たいてい不動産に関する問題解決のパターンとして大きく以下の5つが考えられるものです。

<問題解決のパターン>
1. 売る
2. 貸す
3. 建替える
4. 使い続ける
5. 上記の組合せ

AIRYFLOWのコンサルティングでは、これらの選択肢を洗い出すところからスタートし、それらを中立客観的にかつ長期的な視点で比較検討して具体的なアクションまでサポートします。

納得できる解決方法が見つかります