相続でしばらく住んでいた一軒家を賃貸併用住宅に建替え
父が他界し、別居の母親に代わって自宅としてしばらく使っていたが、ひとりで大きな家は持て余していて、もっと有効な使い道がないかを考えていた。その一つが、建物をそのまま利用してグループホームにすることだ。知的は障害をおっているが日常の集団生活に問題がない人に使ってもらうのだ。しかし、練馬区の許認可行政のハードルが高く、改修費に多額を要することが分かり、それは断念せざるを得なかった。そこで、通常の賃貸住宅に建て替えることに決めた。ただし、どうせならばユニークなものにしたかった。 そういうクライアントの要望があり、地元で活躍する若手の建築家を起用し、たくさんのスタディの経て、テラスハウス形式ながら、階段を軸にしたメゾネット、トリプレットを活用しつつ、真ん中の住戸を「宙に浮かせる」アイデアにより、3世帯が中央のパティオを介して緩やかにつながるデザインとなった。コンサルティングでは、建築家のイメージを具体化させながらも、工事費と賃貸住宅としての商品性のバランスに配慮し、なおかつ管理運用時でのメンテナンス性のチェック、サスティナブルデザインを取り入れるなどをして、事業全体をオーナー視点でマネジメントした。特に、斬新なデザインでありながらも、長期的な視点での競争力の維持などリスクコントロールを心がけた。
【プロジェクト概要】 物件場所: 東京都練馬区 物件タイプ: 木造3階建て賃貸共同住宅(テラスハウス形式) ご依頼者: 個人所有者(相続人) プロジェクトの目的: 賃貸住宅への建替え、賃貸リーシング 完了時期: 2015年1月 サービスメニュー: 不動産開発コンサルティング