地方の廃業ホテルをシェアハウスやゲストハウスとして再生
今度、長野県のとある地方都市の駅中心部付近に建つ築30年を超えるビジネスホテルの土地と建物を買い取ることになりました。すでに8年ほど前に廃業しており、設備や外壁など老朽化していて、まずそのまま使えるのか、あるいは使えるようにするにはどのくらい費用がかかるのかアドバイスをいただきたいです。そもそも、需要的にもホテル経営は難しい立地とみていて、どういった用途として活用すべきなのか、検討したいです。今は東京で仕事をしていますが、長野は生まれ故郷で、何か地元に地域貢献をしたいという思いがあります。衰退しつつある街を活気づけるようなこともやっていきたいと考えています。 【物件概要】 場所:長野県伊那市 土地:1,090.90㎡ 建物:2,186.43㎡ 構造:鉄筋コンクリート造4階建、築34年 用途:ホテル 現況:空きビル 【コンサルティング内容】 老朽化を理由にそれなりの価格で購入できたのではないかと思われますが、建物の面積が大きいので、今後の維持費に注意が必要です。固定資産税や水光熱費も規模相応のものになります。また、改修にかかる費用も、面積に応じて金額が大きくなりがちですので、早めに概算費用をつかむことをおすすめします。8年間運転を休止している設備機器関連がすぐに稼働できるコンディションにあるのかどうかが気になるところです。設備の更新などが必要な場合は、費用が結構かさんできます。かといって、投資できる予算額も限られると思いますので、どのくらいの規模の改修工事が可能かどうか、逆算して考えることになるでしょう。場合によっては、活用するフロアを限定して、維持費と改修投資額を少なくする方法も考えなければならないでしょう。もちろん、それによって収益も減ってしまうので、投資額と合わせて損益分岐点の見極めが大事となります。また、用途変更の手続きができるように、過去の確認申請の書類などが残っているかどうかの確認も必要です。それによって、できることとできないことが限られることもあります。 <実施内容> ・建物調査、設備調査 ・市場調査、事業企画、収支計画 ・運営体制構築 ・改修工事のプロデュース