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老舗弁当工場と庭園付き住居との複合的有効活用


先代の頃からこの地で商売をずっとやってきていましたが、店舗も工場も別の場所にすでに移っていて、この建物は奥の住居部分に最近まで母が住んでいたのですが、今では空き家になり倉庫代わりに使っている状況で、今後どうしようか悩んでいるところでした。最近では古民家をシェアハウスにするなどが流行っているようで、例えばそういう使い方がありそうですが、どうでしょうか。私たちが一番大事にしたいのは、これまで商売を見守ってくれた地域への貢献で、最近ではかつての商店街も新築住宅にどんどん建て替わり、街並みもすっかり変わってきてしまったのですが、そのなかでもこの建物は先代が思いを込めて建てたものです。それなので、地域のために何ができるかも考えたいと思っています。 【物件概要】 場所:神奈川県茅ヶ崎市 土地:523.㎡ 建物:427㎡ 構造:木造(一部鉄骨造)2階建、築50年 用途:店舗、工場、住居 現況:倉庫代わりに使っています 【コンサルティング内容】 せっかくの昔の雰囲気を残した建物なので、うまく活用したいですね。ただし、築年数の古さと、増築などを繰り返した結果なのか建物の構造が複雑になっていて、そのため建物全体の耐震性が気になります。自宅で利用する場合ならまだしも、シェアハウスや集会スペースなど不特定多数が利用するとなると、地震が起きてしまった時のことを考えなければならないでしょう。今の状態でどれくらいの耐震性があるのかの調査は早い段階でやっておくことをおすすめします。そのほうが全体の費用を先に把握しやすく、計画の進行にも無理が生じないと思います。特に、建物のが大きいので、その分、改修の費用も大きくなってしまいがちですが、いきなり何千万円もの投資をするのはリスクもありますので、例えば、はじめは部分的な利活用に留めて、まずは小さくてもそこから収益が出せるように手慣らしをしたうえで、次の投資を考えるくらいのペースでもよいかもしれません。駅からかなり距離を歩く場所でもあり、シェアハウスのような住居系の用途はニーズが乏しい可能性があります。その場合、海に近いロケーションを活かしたゲストハウスにするなど、他の用途も検討すべきでしょう。用途変更規制も考慮しなければなりません。 <実施内容> ・耐震調査 ・用途変更法規対応 ・工事費概算シミュレーション ・収支計画 ・事業企画、コンセプト検討 ・改修設計のプロデュース ・完成後の運営体制構築

 コンサルティング事例 
どうすればいいのか分からない

自宅や賃貸アパート、ビルなど建物(不動産)もはじめの頃は問題があまりなかったものの、年が経つごとに次第に悩みが多かれ少なかれ生じてきます。気が付くと問題が山積みになっているというようなこともしばしば見受けられます。特に古い建物になればなるほど、そういった傾向が目立ってきます。

古い建物に共通する問題

  • 経年劣化による不具合の問題

  ……漏水、設備故障、ひび割れ、傾きなど

  • 建てた(買った)時からの時代の変化によるミスマッチ

  ……家族構成・勤務先・収入等の変化、時代遅れの設備・耐震・断熱性能など

  • 建物とともにオーナーも歳をとることでの問題

  ……定年退職、気力の低下、親の相続、自分の相続

ある築年数でこれらの問題が一度に押し寄せるため、「どこから手をつけていいのか分からない」という状況に陥りがちです。しかし、複雑に見えることでも冷静に整理すれば、たいてい不動産に関する問題解決のパターンとして大きく以下の5つが考えられるものです。

<問題解決のパターン>
1. 売る
2. 貸す
3. 建替える
4. 使い続ける
5. 上記の組合せ

AIRYFLOWのコンサルティングでは、これらの選択肢を洗い出すところからスタートし、それらを中立客観的にかつ長期的な視点で比較検討して具体的なアクションまでサポートします。

納得できる解決方法が見つかります。
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