『空き家幸福論』が示す日本の未来像とは
『空き家幸福論』という本を世に出して、3年近くが経つ。この本を執筆していた当時は、コロナ禍真っただ中で、世界中の人々が不安の中で日々を送っていた。出版の企画そのものは、コロナ前だったが、本の内容は偶然にも、コロナ後の未来を予言したかのような一面もあった。コロナ禍を経験したこ...
小さな町にたくさんの観光客、小布施町のオープンガーデンに学びたい
長野県の北部に位置する小布施町(おぶせまち)は、人口わずか1万ほどの小さな町であるが、まちづくりの成功事例としてよく知られた町であり、年間100万人がこの町を訪れる。それは、行けば分かる。蔵や古い商家などの歴史的な街並みにクオリティの高いショップや飲食店があちこちにあり、1...
祖母の思い出残る銭湯建物を保存して他の用途へ再利用
私の祖母が昭和7年に創業した築85年の銭湯ですが、祖母の死去などもあり、2013年に廃業しています。開業当時から必要最低限の手を加え、ほぼ原型を留めたまま現在に至っています。祖母の思い出のある銭湯の建物を別の用途として利用できないか初期から模索していました。地元の町おこしに...
増改築を繰り返して大きくなりすぎた空き家を有効活用か売却か検討
10年ほど空き家のままです。
築50年ビルのオーナー住居部分を賃貸収益化して再生
これまで1階の工場のテナントとして入居してきましたが、家主の事情により縁があって、このビルの土地と建物を買い取ることとなりました。個人として大きな投資となりますが、会社経営の安定を優先し、決断しました。しかしながら、上の2階分は、元家主が住居として使用してきており、現在は空...
築地市場移転でよかったのか、今さら検証
築地市場の移転問題がなかなか決着しない。当初予算では4500億の移転費用だったのが、すでに6000億を超えてしまっている。土壌汚染の安全性は最優先でクリアしなければならない課題だろうが、移転延期による補償や維持費などあらたな問題も出てきていて、納税者としてそっちも気になる。...
カフェか仕事場か?問屋街にあるコワーキングスペース
既存ビルの有効活用として提案したコワーキングスペース(パズル浅草橋)が、11月にオープンした。古くからのテナントが退去となり、ワンフロアまるまる空室となった事務所ビルを何か違った使い方をしてみようということで、広々とした空間を活かしてカフェのように落ち着けるワーキングスペー...
鉄筋コンクリート造の建物はファイナンスで寿命100年超えられる
築年数の経った建物のコンサルティングをやっていると、必ずと言っていいほど、「そもそもコンクリートの建物は何年もつものなのですか?」というご質問をうける。とても大事な質問だ。街を見渡すと、まだ20~30年ほどしか経っていないような建物でも、次々に取り壊され、また新しい建物が建...
都心から1時間、葉山の一軒家のようなホテルで週末を過ごす
最近、新しいタイプの宿が次々にオープンしているが、これもまた面白い。「ザ・キャンバス・ハヤマパーク」は、葉山公園のすぐ近くの細い路地が入り組む閑静な住宅街の中にある。こんなところにホテルが?という立地だが、見た目は完全に一軒家で、板張りの外観の極めてシンプルな「箱」が3つ思...
地方の廃業ホテルをシェアハウスやゲストハウスとして再生
今度、長野県のとある地方都市の駅中心部付近に建つ築30年を超えるビジネスホテルの土地と建物を買い取ることになりました。すでに8年ほど前に廃業しており、設備や外壁など老朽化していて、まずそのまま使えるのか、あるいは使えるようにするにはどのくらい費用がかかるのかアドバイスをいた...