戦前から画家のアトリエだった有形文化財建築でパーティもできる
中野区の駅から少し離れた住宅地に高い塀と緑に囲まれたシンプルな四角い建物がある。ひと目で普通の個人邸ではないことが分かる。この建物は、故人である画家の三岸好太郎がアトリエ兼住まいとして戦前の昭和9年に建てたのだが、完成前に他界してしまった。その後は妻の同じく画家である三岸節...
古い民家や街並みを守るために活動する地域と行政
今、日本各地に古くから残る古民家や武家屋敷、酒蔵などの歴史的建築物は150万棟ほどあるとされるが、その数がこの数年でものすごい勢いで減ってきている。相続等の世代交代のからみもあって、維持保全が難しくなり、解体され続けている。例えば、文京区では過去15年間でその数が実に半減し...
古民家を解体をしながら建物の歴史を身体で感じる
「みんなでつくるシェアハウス」ユウトヴィレッジの次の現場作業がいよいよ始まった。まずは恒例の「壁を壊す会」で、入居予定者を含む有志11名が集まった。改修でいらなくなる壁を自分らで解体するイベントだが、先に壁にペンで「自分の中にある壊したい壁」を書いて、これををぶっ壊すことで...
国際的都市に変貌する品川駅に近い宿場町を守る人々
品川駅から南に少し行ったところが、かつての東海道の宿場町「品川宿」で、江戸を出てから一番目の宿場であった。駅でいうと京浜急行の「北品川」が近い。品川駅よりも南にあって北品川というと奇妙にも聞こえるが、実はここは品川区では最北に位置し、一方で品川駅は港区なのだ。そもそも国鉄の...
豊島区の面白い人たちが集う「としま会議」
池袋がある豊島区では、今あちこちで面白い活動をしている人が増えている。当社も関わった「自分たちでつくるシェアハウス『ユウトヴィレッジ南長崎』」の仕掛け人の長田昌之さんもその一人に加えられてしまい、としま会議のトークライブに出演することとなり、その応援にかけつけた。 ...
ビジネススクールの論文で老後の住まいを問う
かつて学んだビジネススクール(BBT)の仲間が、その卒業論文で「中古住宅市場の活性化」を取り上げるということで、いろいろアドバイスをしていたのだが、その論文がいよいよ完成した。内容は「高齢者の賃貸住宅への住み替え促進プラン」というタイトルとしてまとめられ、中古住宅全般をテー...
迷走する鎌倉市 御成小学校旧講堂の惨状
前回、旧図書館の解体問題でシンポジウムに参加した鎌倉だが、その続きとして建物内部の見学会があった。市の担当職員の案内での特別公開ということもあってか、多くの人々が見学に来ていて、市民の関心の高さをあらためて知った。さらに、旧図書館と合わせてその隣に立つ御成小学校の旧講堂も見...