

築地市場移転でよかったのか、今さら検証
築地市場の移転問題がなかなか決着しない。当初予算では4500億の移転費用だったのが、すでに6000億を超えてしまっている。土壌汚染の安全性は最優先でクリアしなければならない課題だろうが、移転延期による補償や維持費などあらたな問題も出てきていて、納税者としてそっちも気になる。...


カフェか仕事場か?問屋街にあるコワーキングスペース
既存ビルの有効活用として提案したコワーキングスペース(パズル浅草橋)が、11月にオープンした。古くからのテナントが退去となり、ワンフロアまるまる空室となった事務所ビルを何か違った使い方をしてみようということで、広々とした空間を活かしてカフェのように落ち着けるワーキングスペー...


鉄筋コンクリート造の建物はファイナンスで寿命100年超えられる
築年数の経った建物のコンサルティングをやっていると、必ずと言っていいほど、「そもそもコンクリートの建物は何年もつものなのですか?」というご質問をうける。とても大事な質問だ。街を見渡すと、まだ20~30年ほどしか経っていないような建物でも、次々に取り壊され、また新しい建物が建...


都心から1時間、葉山の一軒家のようなホテルで週末を過ごす
最近、新しいタイプの宿が次々にオープンしているが、これもまた面白い。「ザ・キャンバス・ハヤマパーク」は、葉山公園のすぐ近くの細い路地が入り組む閑静な住宅街の中にある。こんなところにホテルが?という立地だが、見た目は完全に一軒家で、板張りの外観の極めてシンプルな「箱」が3つ思...


まるでテーマパークのような重要伝統的建築物群保存地区の大内宿
福島会津にある「大内宿」は、茅葺屋根の町並みが見事に保存された国内でも珍しい場所で、まるで時代劇のセットのようだが、セットではなく、実際に江戸時代から街道の宿場町としてあったものだ。もちろん、大河ドラマのロケで使われたりもしている。かつて高度成長期に、建物の近代化の波が押し...


私鉄沿線の商店街に泊まる楽しみ~ゲストハウス「シーナと一平」
池袋から西武線で一つめに「椎名町」という駅がある。都内の私鉄沿線、各駅停車の街の典型のような雰囲気で、路地が入り組んだ駅前と、商店街という名のつく通りが何本かある。昭和な建物があちこちに残っていて雰囲気はあるが、地味な印象でもある。それでも、かつて戦前には、芸術家が集まる町...


老舗温泉街「湯河原」に現れた外国人向けゲストハウス的旅館
この3月に、外国人が日本の魅力を一度に味わえることをコンセプトにしたユニークな旅館が湯河原にオープンした。最近、不動産の有効活用の企画をしていて、「インバウンド」というキーワードが出てこない日がないくらいになっていて、その最前線の状況を見なければという思いもあって、泊りがけ...


外壁は塗装とタイル貼りとどちらがメンテナンスしやすいか
千葉市内のとある賃貸マンションの外壁改修工事が着工となった。これまで3ヶ月ほどかけて、調査、見積りを重ねてきた。外壁改修とひとことで言っても、決して単純なものではなく、計画に思いのほか時間を要した。 発端は、外壁面のタイルが隣地の駐車場に落下したことによるトラブルからだ...


『新建築2月号』に掲載~変わりゆく「作品」の概念
建築の専門雑誌『新建築』と言えば、大正14年に創刊の歴史ある建築雑誌で、建築家の作品発表の場として最も一般的なメディアであり、掲載されることが建築家の目標でもある。私が建築学科の学生だった頃、大学図書館でずらりと並んだこの雑誌のバックナンバーを雲の上を見るような気持ちで拝ん...


燕三条の開かれた町工場から見える未来
燕三条で「工場の祭典」がこの4日間で開催された。今年で3回目のイベントで、期間中はこのエリアで点在する町工場を自由に見学できる。その数はなんと68か所もあり、工場だけでなく酒造所や農家までが含まれる。 「工場の祭典」公式ガイドブック...